関東で猫と泊まれる宿を探すときは、猫の受け入れ可否だけで決めず、客室の種類、共用部への立ち入り、食事や入浴のあいだの過ごし方を見ておきましょう。同じ「猫同伴可」でも、猫専用プランやキャットルームがある宿、客室の中だけで過ごす宿、宿の猫が客室に遊びに来る宿では、滞在の形がかなり違います。
この記事では、関東で愛猫と泊まれる宿を6施設紹介します。宿にいる猫と会うことも旅の目的にしたい場合は、館山のペンション アトカが候補になります。ただし、宿の猫と愛猫が仲良くできるとは限らないため、どちらの猫にも無理のない環境かを先に考えましょう。
先に結論|希望する過ごし方で選ぶ
- 猫向け設備と温泉旅館を重視するなら、きぬ川国際ホテルの猫専用プラン
- 客室で人も猫もゆったり過ごすなら、一棟貸しの森のお宿 ORION
- 都内で特別な滞在をするなら、客室条件と移動制限を確認してホテル椿山荘東京
- 宿の猫との暮らしも旅の楽しみにしたいなら、館山のペンション アトカ。ただし猫同士の相性とドアの扱いを要確認
- 予約前に、猫の頭数・体重・ワクチン条件を伝え、留守番が必要な時間の対応まで宿へ確認
関東で猫と泊まれる宿6施設の比較
| 施設・エリア | 愛猫と泊まる条件 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| ホテル椿山荘東京 東京・文京区 | 指定客室。1室1匹、通常客室は体重10kg以下。客室以外は全身が入るケージ。 | 庭園の散策やレストラン同伴は不可。食事中の短時間の留守番条件を確認。 |
| きぬ川国際ホテル 栃木・鬼怒川温泉 | 猫専用プランあり。キャットルームや猫用備品を利用できる。 | 大浴場や外出時に猫だけを客室に残せない。選ぶプランの食事場所を確認。 |
| 森のお宿 ORION 栃木・矢板 | 一棟貸し。公式案内は動物の種類・頭数を問わず受け入れ。 | ペットの食事は持参。チェックインは宿とは別の施設。猫の予防接種条件を要確認。 |
| ペンション アニマーレ in 日光 栃木・日光 | 公式の館内案内で猫の利用可を掲載。 | 犬連れの宿泊客もいる。猫の利用範囲、料金、証明書を予約時に確認。 |
| ペンション アトカ 千葉・館山 | 自分の猫は山側のトリプルルームで宿泊可。3匹まで。 | 宿の猫7匹が館内を行き来し、客室に入ることも。ドアの扱いを要確認。 |
| じゃぱり館山 千葉・館山 | 猫・小動物も宿泊可。ただし客室内のみ。 | 食事処やドッグランなど共用部は利用不可。犬連れ中心の宿であることを理解して選ぶ。 |
宿のタイプと予約前の見分け方
猫同伴の宿は、大きく分けると「指定客室で一緒に泊まる」「猫用設備や食事の配慮がある」「猫のいる宿で過ごす」の3タイプです。愛猫を連れていく場合、宿の猫がいるタイプでは他の猫との距離や客室への出入りも確認しましょう。飼い主が猫を残して食事・入浴・観光に行く時間があるなら、その時間の扱いを予約前に問い合わせるのが大切です。
猫にとって慣れない移動や環境が大きな負担になることもあります。キャリーでの移動に強い不安がある、体調面に心配がある場合は、旅行の形を急いで決めず、かかりつけの獣医師にも相談してください。宿泊施設が「猫可」でも、どの猫にも旅行が向くという意味ではありません。
1. ホテル椿山荘東京|都内の庭園ホテルに猫と泊まる

東京・文京区で、移動の負担を抑えながらホテルステイを楽しみたい人向けの選択肢です。ホテル公式のペットポリシーでは、犬または猫を1室1匹まで受け入れ、通常客室は体重10kg以下、スイートルームは13kg以下としています。宿泊できる客室はホテル指定です。受け入れに際して、公式ポリシーには1泊1室11,385円の料金が記載されています。
注意点は、客室以外ではホテル敷地内や庭園も含め、猫の全身が入るケージに入れること。レストランやショップには同伴できません。客室に猫を残せるのは、館内レストラン利用時の2時間半以内に限られ、ケージに入れることと連絡先を伝えることが条件です。庭園を猫と歩く旅行というより、猫と客室で過ごしながら都内ホテルに滞在する旅に向いています。
楽天トラベルのペットフレンドリーステイは、ペット料金を宿泊代に含むプランとして掲載されています。公式ポリシーの料金との扱いがプランで異なるため、予約画面で宿泊総額と対象客室、ペット同伴の登録方法を確認しましょう。予約前にホテルへ猫の頭数・体重・健康状態を伝えると、対象客室を確認しやすくなります。
客室の制限と総額を確認してから予約
希望日を入れ、ペットフレンドリーステイの販売状況、客室名、ペット料金の扱いを確認してください。
2. きぬ川国際ホテル|猫専用プランとキャットルーム

栃木県日光市の鬼怒川温泉にある、猫同伴向けの案内が比較的具体的な旅館です。公式サイトには猫専用プランがあり、滞在中に使えるキャットルームや、キャットタワー、猫用トイレ、爪とぎ、おもちゃなどが案内されています。猫用プランの内容は変更されることがあるので、予約時に備品と利用できる場所を確認してください。
温泉旅館を選ぶときに見落としやすいのが、飼い主の入浴時間です。公式FAQは、猫だけを客室に残して大浴場へ行ったり外出したりせず、誰かが一緒にいるよう案内しています。入浴中に猫をどうするかを先に決め、家族で交代するなど、宿での過ごし方を組み立てましょう。食事場所もプランによって異なるため、部屋食か、猫同伴で利用できる食事処かを予約画面で確認します。
鬼怒川温泉の観光を詰め込むより、宿で猫と過ごす時間を中心にした一泊に向きます。猫の宿泊料や人の食事条件はプランごとに確認し、予約フォームの備考欄に猫の種類・名前・性別などを記入するよう求められる場合は忘れずに伝えましょう。
猫専用プランの食事・備品・料金を確認
猫専用プランが希望日に販売されているか、猫の宿泊料やキャットルームの利用条件を見てください。
3. ペットと泊まれる森のお宿 ORION|矢板の一棟貸しコテージ

栃木県矢板市の自然の中で、家族やグループが猫と一緒に過ごしたい場合に候補になる一棟貸しの宿です。公式の案内では動物の種類や頭数を問わず利用でき、館内はリードなしで一緒に過ごせるとされています。寝室はツインベッドの部屋、和室6畳、和室8畳の3室。ペット用のシャンプー、タオル、トイレ用品、ケージなどのアメニティも案内されています。
ペットの食事は用意されないため、いつものフードと食器を持参します。チェックイン・鍵の受け取りは宿泊棟ではなく、別住所のSuisei Squareです。宿へ直接向かわないよう公式が注意しているので、車で行く場合もナビの目的地を取り違えないようにしましょう。チェックインは15時から21時、チェックアウトは10時です。
ペット同伴規約には予防接種に関する一般条件がありますが、猫に必要な接種・書類の扱いが猫専用に明記されているかは今回確認できませんでした。猫の種類・頭数・年齢を伝え、適用される条件を宿に問い合わせてから予約してください。動物の食事やケージの大きさ、寝具の利用条件もあわせて確認しておくと、持ち物を決めやすくなります。
一棟貸しの空室とチェックイン場所を確認
予約前に猫の受け入れ条件を問い合わせ、宿泊棟と受付の住所を確認してください。
4. ペンション アニマーレ in 日光|猫と温泉地に泊まる

日光市所野にあるペンションで、公式の館内案内では猫は客室・廊下・プレイルーム・食堂・ロビーのすべてで利用可と表示されています。猫同伴で館内の過ごし方を重視したい人に向きます。公式案内では駐車場7台、チェックイン15時から最終22時、チェックアウト10時です。
宿は犬連れの利用もあるため、他の犬の声や共用部の出入りが猫の負担にならないかを考えたいところです。猫専用客室や猫だけが過ごす施設ではありません。猫の体重・頭数、追加料金、予防接種の証明、食事会場や貸切風呂に同伴できるかを、予約前に宿へ問い合わせてください。条件が合えば、日光の観光を短時間に絞って宿で休む時間を確保する計画が立てやすくなります。
猫の受け入れ条件と希望日のプランを照合
予約サイトで宿泊プランを確認した後、猫の利用範囲や追加料金は宿へ直接問い合わせてください。
5. ペンション アトカ|館山で愛猫と宿の猫に会う

館山市のペンション アトカは、自分の猫を連れて宿泊できるだけでなく、宿で暮らす猫たちと過ごすことも旅の楽しみになります。公式FAQでは、山側のトリプルルームで猫3匹まで宿泊できると案内されています。宿の猫は7匹おり、館内外を行き来するため、滞在中ずっと会えるとは限りません。
予約前に必ず知っておきたいのは、宿の猫が客室に遊びに来ることがあり、公式案内では客室のドアを閉め切らないよう求めている点です。愛猫が他の猫に強く反応する、外へ出る危険がある、客室の扉を閉められない環境が不安な場合は、宿へ具体的に相談してから判断しましょう。猫同士を対面させることや、宿の猫を抱くことが前提の施設ではありません。
館内では猫のこけしに絵付けする「ねこけし体験」も公式サイトに掲載されています。掲載価格は1名1,800円ですが、実施日や予約方法は変更されるため、宿泊予約時に確認してください。予約は公式サイトからのみ受け付けています。
愛猫の宿泊条件と、宿の猫との距離感を確認
トリプルルームの空室だけでなく、ドアの扱い、猫の客室訪問、食事プランを事前に相談しましょう。
6. じゃぱり館山|猫は客室内で過ごすペット宿

千葉県館山市のじゃぱり館山は犬連れを中心とする宿ですが、公式FAQでは猫や小動物の宿泊も可能とされています。猫の場合は客室内だけで過ごし、食事処やドッグランなどの共用スペースは利用できません。犬連れの宿泊客が多い環境なので、猫が客室内で落ち着いて過ごせるかを考えて選びましょう。
公式案内では、猫で予約する場合は事前に連絡するよう求めています。一時預かりサービスは行っていないため、人が食事や観光に出る間の対応、客室で猫だけにしてよい時間、食事プランの利用方法は予約前に宿へ確認が必要です。館山駅からはタクシー利用が案内され、駐車場もあります。猫を連れて公共交通を利用する場合は、タクシー会社にもキャリーでの乗車を確認しましょう。
猫の客室利用と留守番の条件を宿へ確認
犬向け施設が多い宿なので、猫の宿泊と食事時間の過ごし方を伝えてから予約してください。
猫と移動するときは、宿の予約前に交通条件も確認
鉄道で移動する場合、猫を専用ケースに入れることや、ケースの寸法・総重量、料金が事業者ごとに決められています。JR東日本の旅客営業規則では、専用容器の3辺合計が120cm以内、容器に収納した状態で10kg以内の小動物について、乗車1回ごとに1個290円の普通手回り品料金を定めています。駅で申し出て承諾を受ける扱いです。
これはJR東日本の規則の例で、他のJR各社・私鉄・バス・タクシーに同じ条件が適用されるとは限りません。乗り換えがある旅程では、全区間の交通機関へキャリーのサイズや乗車方法を確認します。宿の最寄駅から先のバス・送迎・タクシーについても、猫を乗せられるか、予約が必要かを事前に問い合わせてください。
車で行く場合も、猫が車内で自由に動ける状態にせず、使い慣れたキャリーやトイレ用品を準備します。旅行日程は観光を詰め込みすぎず、到着後に猫が落ち着ける時間を確保しましょう。体調や移動への反応に不安があれば、出発前に獣医師へ相談してください。
予約前チェックリストとよくある質問
予約前に宿へ伝えること
- 猫の種類、頭数、体重、年齢。必要なら健康状態や予防接種証明の有無
- 猫が入れる場所と客室タイプ、キャリーやケージの要否
- 食事・大浴場・外出中に猫を客室へ残せるか、預かりの有無と時間制限
- ペット料金、猫用備品、食事・トイレ用品など持参するもの
- 猫のいる宿では、客室への出入りやドアの開閉ルール、他の動物との接触
- 予約サイトに猫専用プランがない場合、宿へ直接予約・連絡が必要か
猫を客室に残して温泉や食事へ行けますか?
施設ごとに違います。きぬ川国際ホテルは、猫だけを客室に置いて大浴場へ行ったり外出したりしないよう案内しています。ホテル椿山荘東京は、館内レストラン利用時に限った時間条件があります。予約前に、実際に部屋を空ける予定の時間を伝えて確認してください。
「猫と泊まれる宿」なら、猫も食事会場へ行けますか?
そうとは限りません。客室限定の宿や、キャリーでの移動が必要なホテルがあります。猫同伴で利用できる食事場所があるか、部屋食か、飼い主が客室を離れる必要があるかをプラン単位で確認しましょう。
宿の猫と愛猫を会わせても大丈夫ですか?
相性や感染症予防などの事情があるため、対面を前提にしないでください。ペンション アトカのように宿の猫が客室に来ることがある場合は、愛猫の性格と客室のルールを宿へ伝えて、無理のない方法を相談しましょう。
条件に合う宿を見つけたら、日付と猫の情報を伝えて予約
空室の表示だけで確定せず、猫の受け入れ可否と対象プランを宿へ確認してから予約を完了しましょう。
関連する旅の準備:電車でペットと出かける前に、鉄道会社と宿の条件を確認する順番をまとめています。
ペットと電車旅の予約前チェックを読む館山へ愛犬と出かける方へ:犬同伴カフェ・食事・宿の条件を地域ごとに紹介しています。
館山・南房総の犬連れドライブガイドを読む旅先の休憩場所も決めたい方へ:猫同伴で利用できる関東のカフェを、席・メニュー・予約前の確認点とあわせて紹介しています。
猫と行ける関東のカフェ6選を見る参照した公式情報
- ホテル椿山荘東京「ペットとご宿泊」・ペットポリシー
- ホテル椿山荘東京 ペットフレンドリーステイ
- きぬ川国際ホテル・よくある質問
- きぬ川国際ホテル 宿泊プラン・猫専用プラン
- ペットと泊まれる森のお宿 ORION「ペット宿泊について」・館内施設・チェックイン案内
- ペットと泊まれる森のお宿 ORION 宿泊プラン
- ペンション アニマーレ in 日光「館内施設・ペット宿泊条件」・アクセス
- ペンション アニマーレ 宿泊プラン
- ペンション アトカ「よくある質問」・館内で暮らす猫たち・公式予約・体験案内
- じゃぱり館山「客室・ペット同伴FAQ」
- JR東日本「旅客営業規則 第10章 手回り品」
客室・ペット条件・料金・予約可能期間・交通規則は変更されることがあります。掲載内容の確認日:2026年11月5日。宿泊・乗車前に各施設・交通事業者の最新案内をご確認ください。
写真の出典
- Pooley the Hotel Cat, Bali, August 2012(cat-hotel-pooley.jpg) — Andrew Thomas / Wikimedia Commons · CC BY-SA 2.0
- Garden and Hotel of Chinzan-sō 01(chinzanso-garden-2019.jpg) — Zengame / Wikimedia Commons · CC BY 2.0
- Kinugawa Onsen(kinugawa-onsen-view.jpg) — Masashi Yanagiya / Wikimedia Commons · CC BY-SA 2.0
- Cat sleeping on a bed(cat-resting-bed.jpg) — VEO15 / Wikimedia Commons · CC BY 3.0
- Shinkyo Bridge over the Daiya River at Nikko, Japan(nikko-shinkyo-bridge.jpg) — Joli Rumi / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
- Cat in soft side cat carrier(cat-soft-carrier.jpg) — Tylervigen / Wikimedia Commons · CC BY 4.0
- Okinoshima Rocky shore(tateyama-okinowhima-coast.jpg) — おにく / Wikimedia Commons · CC0 1.0
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