箱根といえば、江戸の旅人が越えた箱根関所と旧東海道、芦ノ湖畔の箱根神社、そして今も街道沿いに残る甘酒茶屋。温泉や湖の眺めだけでなく、東西を結んだ交通の難所としての歴史を感じられる場所です。箱根湯本を起点に、関所・湖畔・旧街道を一泊二日でつなぎます。

この旅の回り方
- 1日目:箱根湯本からバスで箱根関所へ。関所資料館を見学し、箱根神社と芦ノ湖畔を散策して湖周辺に宿泊。
- 2日目:箱根湯本から旧街道線で甘酒茶屋へ。石畳は歩ける範囲だけ散策し、畑宿または湯本へバスで戻ります。
- 石畳や坂道は足元が不安定です。全区間を歩き通す計画にせず、路線バスを組み合わせましょう。
箱根の歴史巡り1泊2日モデルコース
1日目|関所と芦ノ湖
- 午前:小田原駅または箱根湯本駅から箱根町港方面のバスに乗り、「箱根関所跡」で下車。復元された関所と資料館を見学します。
- 昼:箱根町港周辺でそば、豆腐・湯葉料理、洋食などを。人気店は営業日と昼の終了時刻を確認。
- 午後:元箱根側へ移動し、箱根神社と芦ノ湖畔へ。夕方は宿へ移動します。
2日目|旧街道の石畳を歩く
- 午前:箱根湯本駅から旧街道線で甘酒茶屋へ。茶屋で休憩してから、体力に応じた短い区間だけ石畳を歩きます。
- 昼:箱根湯本へ戻り、湯葉丼やそば、温泉まんじゅうなどを楽しみます。
- 余裕があれば:大涌谷へ。ロープウェイの運行・火山ガスによる立入情報を当日確認し、黒たまごは現地の販売状況に合わせて。
箱根関所|江戸の旅人を見守った峠の要
箱根関所は江戸時代の交通史を伝える史跡です。関所跡には大番所や獄屋などが復元され、通行人の確認や関所の役割を展示で学べます。建物だけを眺めるより、芦ノ湖を見下ろす位置や、山と湖に挟まれた道の狭さにも注目すると、なぜここが交通の要所だったのか想像しやすくなります。
見学の目安は約45分。通常は9時から17時、12〜2月は16時30分までで、入場は閉館30分前までです。大人500円、小学生250円。季節や割引の条件は箱根関所の公式案内で再確認してください。
箱根神社|山岳信仰から湖畔の参詣地へ

箱根神社は、社伝では奈良時代の757年に万巻上人が現在の場所に創建したとされます。箱根山を仰ぐ信仰と芦ノ湖畔の景観が重なり、鎌倉時代には源頼朝ら武家の崇敬を集めました。境内では社殿だけでなく、参道の杉並木や湖畔へ続く道もゆっくり歩いてみてください。
元箱根港から参道へ向かう道は混雑することがあります。湖上の鳥居は人気の撮影場所なので、行列を避けたい場合は朝の時間帯が候補です。参拝方法や授与所の時間は箱根神社公式サイトで確認を。
※導入写真と同じく、景観写真は横長に整えています。
芦ノ湖の湖畔散策|街道と湖上交通を感じる

芦ノ湖は箱根の景色を代表する場所で、湖岸には箱根町港・元箱根港などの乗り場があります。歴史散策の合間に湖畔を歩いたり、船から山並みを眺めたりすると、峠を越える道と湖の交通が旅の中で結びつきます。船に乗る場合は便の間隔と最終便を先に確かめ、関所の見学時間を削らないように調整しましょう。
箱根旧街道と甘酒茶屋|石畳の一部を歩く

箱根旧街道は、箱根峠を越える東海道の難所でした。石畳や杉並木は、ぬかるみや急坂を越えるための工夫を今に伝えます。現在の舗装道路と並行する区間もありますが、石畳は凹凸が大きく、濡れると滑ります。散策は短く区切り、バス停に戻れる範囲を選びましょう。
甘酒茶屋でひと休み

甘酒茶屋は江戸時代初期に始まった茶屋で、関所を越える旅人や大名行列の休憩場所でした。名物の甘酒は米麹と塩で作るノンアルコールの一杯。きな粉餅や力餅もあり、歩いた後の軽い休憩に向きます。箱根湯本駅から旧街道線で約23分、「甘酒茶屋」バス停のすぐそばです。営業時間は7:00〜17:30の案内ですが、最新情報は箱根ナビの施設ページで確認してください。
箱根湯本では湯葉丼、そば、豆腐料理、温泉まんじゅうも定番です。混み合う店では受付終了が早まる場合があるため、到着後に営業状況を確認すると安心です。
大涌谷と黒たまご|火山の景色も楽しむ寄り道

箱根の自然の歴史にも触れたい場合は大涌谷を追加できます。地熱地帯の景色と名物の黒たまごが人気ですが、火山活動や風向きによって立入エリア・ロープウェイの運行が変わることがあります。箱根関所や旧街道と同日に詰め込まず、運行情報を確認して余裕がある場合の寄り道にしましょう。
歴史巡りの宿は湯本か芦ノ湖畔か
今回の行程では、2日目に甘酒茶屋と旧東海道へ向かいやすい箱根湯本が移動の基点になります。初日に関所・箱根神社・芦ノ湖をゆっくり楽しみたいなら、湖畔に泊まる選択もあります。宿の立地だけでなく、夕食の有無、客室タイプ、温泉の利用条件まで見て決めましょう。


湯本富士屋ホテル|鉄道とバスを乗り継ぐ旅の拠点に
向いている人:大きな荷物を持って移動する人、湯本で食事や買い物も楽しみたい人、翌日に旧街道方面へ出発する人。
- 箱根湯本駅から徒歩約3分。電車を降りてすぐ荷物を置けるので、到着日から史跡巡りを始めやすい立地です。
- 温泉大浴場・露天風呂に加えて、2〜5人で利用する予約制の貸切風呂があります。利用時間や予約方法は変更されることがあるため、宿泊前に確認を。
- 洋室・和室・和洋室など客室タイプが複数あります。ベッド数や部屋の広さを同行者に合わせて選びやすい一方、箱根関所・芦ノ湖へはバス移動が必要です。
箱根ホテル|関所と芦ノ湖を中心に滞在するなら
向いている人:関所跡や湖畔を歩く時間を長く取りたい人、レイクビューの客室や館内の食事も旅の楽しみにしたい人。
- 箱根町港に近く、箱根関所と湖畔を同じ日に巡りやすい立地です。宿のそばに箱根ホテル前バス停があり、小田原駅から平常時約50分、箱根湯本駅から約35分が目安です。
- 公式案内には湖を望む客室、フランス料理や鉄板焼きのレストラン、宿泊者向けの温泉浴室があります。夕食付きプランと素泊まりを比べ、到着時間・食事の時間帯に合う方を選べます。
- 注意点は、翌朝に甘酒茶屋・旧街道へ向かう際に湯本方面へ戻る移動が生じること。バスの時刻と最終便を先に確認し、湖畔の景色と移動時間のどちらを優先するかで判断しましょう。
箱根の宿を予約サイトで比較する
候補のホテル名・宿泊日・人数を各サイトで入力し、同じ客室タイプと食事条件で料金・キャンセル条件を見比べてください。予約サイトによって掲載プランや空室状況は異なります。
車なしで巡るときの注意点
- 小田原駅・箱根湯本駅から箱根町港方面へ向かう路線バスで関所跡へ。公式案内では箱根湯本から約40分が目安ですが、道路渋滞で変わります。
- 甘酒茶屋は箱根湯本から旧街道線で約23分。バスの便数は限られるため、行きだけでなく帰りの時刻を先に確認します。
- 関所跡、元箱根、箱根湯本は徒歩でつながる距離ではありません。芦ノ湖の船と路線バスを混ぜるときは、乗り場の場所と最終便を確認してください。
- 旧街道は石段・急坂・濡れた石畳があり、車いすやベビーカーで通りにくい区間があります。体力や同行者に合わせて、バス停周辺の短い散策に切り替えましょう。
最新の路線・時刻は箱根ナビの交通案内、船の運航は各運航会社で確認してください。
よくある質問
箱根の歴史スポットは車なしで1泊2日で回れますか?
箱根関所、箱根神社、甘酒茶屋を公共交通と徒歩で回れます。ただしバスの本数や道路状況で待ち時間が出ます。1日に詰め込みすぎず、湖畔の宿を挟むと余裕を持たせやすくなります。
旧街道は全部歩く必要がありますか?
ありません。石畳の一部を歩くだけでも雰囲気を感じられます。路面の状態や坂道を見て、無理せずバスに戻りましょう。
箱根関所の料金と時間は?
公式案内では通常期9:00〜17:00、冬季は16:30まで。大人500円、小学生250円で、閉館30分前までに入場します。最新条件は箱根関所の公式サイトを確認してください。
まとめ|街道と湖、温泉をゆっくりつなぐ箱根旅
箱根関所で江戸の交通を知り、芦ノ湖と箱根神社を歩き、翌日は甘酒茶屋と旧街道の石畳へ。歴史の背景を軽く押さえるだけで、箱根の山道や湖岸が旅人の通った道として見えてきます。宿の場所とバスの時間を先に決め、歩く距離は当日の天候と体調で調整してください。
参照した公式情報
- 箱根関所「ご利用案内」(開館時間・料金・見学目安・交通)
- 箱根ナビ「箱根旧街道」(石畳と街道の見どころ)
- 箱根ナビ「甘酒茶屋」(歴史・名物・バスアクセス)
- 神奈川県神社庁「箱根神社」(創建伝承・由緒)
- 箱根ナビ「交通・運行情報」(路線・時刻表の確認先)
- 湯本富士屋ホテル「アクセス」・「温泉」・「客室」(駅からのアクセス・浴場・客室タイプ)
- 箱根ホテル「アクセス」・「周辺観光」・「温泉」(公共交通・湖畔の観光・浴場)
確認日:2026年10月31日。開館時間、料金、バス・船の運行、店舗の営業・メニュー、宿泊条件は変更されることがあります。出発前に各施設・交通機関・店舗の公式情報をご確認ください。
写真の出典・クレジット
写真は横長の表示に合わせてトリミングしています。
- 箱根関所 — Guilhem Vellut / Wikimedia Commons · CC BY 2.0
- 箱根旧街道 — Quercus acuta / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
- 甘酒茶屋 — Maarten Heerlien / Wikimedia Commons · CC BY 2.0
- 芦ノ湖と鳥居 — Guilhem Vellut / Wikimedia Commons · CC BY 2.0
- 芦ノ湖の遊覧船 — Grueslayer / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
- 大涌谷の黒たまご — Guilhem Vellut / Wikimedia Commons · CC BY 2.0
- 湯本富士屋ホテル外観 — Abasaa / Wikimedia Commons · Public domain(2015年撮影)
- 箱根町港周辺の芦ノ湖畔 — Daderot / Wikimedia Commons · CC0(箱根ホテルの外観写真ではありません)