小田原といえば、戦国大名・後北条氏五代の本拠だった小田原城と、町全体を囲んだ「総構」、そして豊臣秀吉の小田原攻めを見下ろした石垣山一夜城。駅近くの城だけでなく、城下町と一夜城を順に訪ねると、約100年にわたる北条氏の支配と終焉を立体的にたどれます。

小田原城の天守閣と城址公園
小田原の歴史巡りは、駅から歩いて行ける小田原城址公園から。

この旅の回り方

  • 1日目:小田原城と城址公園を見学。城下町で小田原おでん・かまぼこ・地魚を味わい、駅周辺に宿泊。
  • 2日目:土日祝なら「うめまる号」で石垣山一夜城へ。便数が限られるので、バスの往復時刻を確認してから出発。
  • 一夜城の無料定点ガイドや併設施設は実施日・営業日を確認。運行日以外はタクシー利用などを検討します。
小田原城を歩く旅なら「駅前の便利さ」か「宿で過ごす時間」かで選ぶ

駅直結の温泉付きホテルと、プール・スパを備えたリゾートの違いを宿泊案内で比べられます。

宿泊先の比較へ

小田原の歴史巡り1泊2日モデルコース

1日目|城と城下町

  • 午前:小田原駅から小田原城址公園へ。馬出門、銅門、常盤木門を見ながら天守へ進みます。
  • 昼:駅周辺・かまぼこ通り・小田原城近くで、地魚、かまぼこ、小田原おでんなどを。
  • 午後:天守の展示を見て、時間に余裕があれば報徳二宮神社や城下町の通りへ。夕方は駅近くの宿にチェックイン。

2日目|石垣山一夜城と港の味

  • 午前:土日祝運行のうめまる号で一夜城歴史公園へ。石垣や井戸曲輪、城跡からの眺めを見学します。
  • 昼:小田原漁港または駅周辺でアジフライや地魚を。バスの時刻に合わせて滞在時間を決めます。
  • お土産:帰路にかまぼこや梅干しを。風祭の鈴廣かまぼこの里へ行く場合は、列車の本数と施設営業時間を確認。

小田原城|後北条氏五代の本拠を知る

小田原城址公園の常盤木門
常盤木門。天守へ向かう道すがら、門と曲輪の配置にも目を向けます。

小田原城の前身は15世紀中頃に大森氏が築いた城とされ、1500年頃に北条早雲(伊勢宗瑞)が小田原へ進出。北条氏は五代約100年にわたって関東へ勢力を広げ、城と城下町を拡張しました。現在の天守は再建された建物ですが、展示では戦国期から近世までの小田原の変遷をたどれます。

天守閣は9:00〜17:00、入館は16:30まで。2026年の公式案内では大人1,000円、小中学生300円で、SAMURAI館も入館できます。休館日や料金変更は小田原城の利用案内で出発前に確認してください。

※小田原城は公園の散策だけでも堀や門を見られます。天守展示に入る場合は入館時刻に余裕を持ちましょう。

総構|町を囲んだ9キロの防御線

小田原城下町の通り
城下町の通りを歩き、城の外側に広がった町の雰囲気を感じます。

豊臣秀吉の来攻に備え、北条氏は城だけでなく城下町を含めて守る大規模な「総構」を築きました。総延長は約9km。土塁や堀で町全体を囲む構想は、小田原城の大きさを考える手がかりです。遺構は市内各所に点在するため、1泊2日では全線を歩こうとせず、天守の展示や現地案内で位置関係をつかみ、訪れやすい区間だけを選びます。

城址公園の門や小田原の町並みを見た後に、石垣山側から市街地を眺めると、城と町の範囲をイメージしやすくなります。

石垣山一夜城|攻め手の本陣から小田原を眺める

石垣山一夜城跡から望む小田原の町と城
石垣山からの眺め。北条方の小田原城を見下ろす位置関係を現地で確かめられます。

1590年の小田原攻めで豊臣秀吉が本陣を置いたのが石垣山です。「一夜城」と呼ばれますが、実際にはのべ約4万人が動員され、築城には約80日かかったと小田原市は説明しています。関東で早い時期の総石垣の城跡で、石垣や曲輪、井戸曲輪の跡を歩けます。天守台の建物はなく、石垣と地形、眼下に広がる小田原の眺めが見どころです。

JR早川駅から徒歩約50分の登り道となるため、徒歩アクセスは体力と天候を選びます。土日祝に運行する観光回遊バス「うめまる号」は一夜城歴史公園に停車する貴重な公共交通です。2026年度の運行日・時刻表を確認し、便に合わせて見学してください。

小田原の名物を味わう|かまぼこ・地魚・梅

小田原名産のかまぼこ
魚のすり身を生かした小田原の名産、かまぼこ。食べ比べやお土産選びも楽しめます。

小田原の食は、相模湾の魚と城下町の保存食文化が中心です。かまぼこは魚のすり身を蒸し上げる小田原の代表的な名産。板わさやおでんで味わうほか、かまぼこ通りや風祭の施設で店や製法を見学できます。

昼食には、アジフライや地魚の刺身・定食を選ぶと港町らしさを感じられます。早川の漁港エリアへ行く場合は、小田原駅からの列車・バスと店舗の営業日を確認してください。梅干し、梅菓子、干物は持ち帰りやすい土産候補です。

小田原漁港の港風景
相模湾の魚を味わうなら早川の漁港エリアへ。営業日を調べてから訪れましょう。

アジフライは小田原の食堂で親しまれる定番の一品。揚げたてを食べたい場合は、漁港周辺の店舗で提供時間や売り切れ情報を確認しましょう。

皿に盛られたアジフライ
小田原では港町の魚料理を。写真はアジフライのイメージです。

小田原は梅の産地でもあり、梅干しや梅を使った菓子が土産に並びます。旬の時期や商品は店舗で異なるため、駅や城下町の土産店で探してみてください。

小田原の土産にも選ばれる梅干し
梅干しは常温で持ち帰りやすい小田原土産のひとつ。

小田原の宿は駅前の温泉か、リゾート滞在か

小田原城と城下町を中心に歩き、翌朝に一夜城へ向かう今回のコースなら、小田原駅近くが移動しやすい拠点です。宿の時間も楽しみたい人には、駅から送迎のある郊外リゾートも候補になります。観光を優先するか、ホテルで過ごす時間を優先するかを先に決めて比べましょう。

小田原駅隣接のミナカ小田原の街並み
小田原駅隣接のミナカ小田原。天成園 小田原駅 別館はこの施設内にあります。
ヒルトン小田原リゾート&スパの外観
ヒルトン小田原リゾート&スパの外観。

天成園 小田原駅 別館|城と駅前グルメを効率よく回る拠点

向いている人:電車移動で荷物を持ち歩きたくない人、小田原城・駅前の飲食店・翌朝のバス乗り場をまとめて利用したい人。

  • 小田原駅東口の駅ビル「ラスカ小田原」と連絡通路でつながり、ミナカ小田原内にあります。駅から宿へ移動しやすく、チェックイン前後に荷物を預けて城址公園や城下町へ出られます。
  • 宿泊者向けの大浴場には内湯・露天風呂があり、温泉は箱根湯本からの運び湯です。駅近くで温泉にも入りたい人に合います。
  • 子ども連れは要確認。おむつ着用中の子どもは大浴場を利用できず、有料の家族風呂は基本的に到着後フロントで予約します。駅ビルとの連絡通路も早朝・夜間は通れない時間帯があります。

天成園 小田原駅 別館公式サイトで客室・温泉・食事を見る →

ヒルトン小田原リゾート&スパ|ホテルで遊ぶ時間も確保したい人に

向いている人:小田原城だけでなく、プールやスパ、レストランなどホテル内の施設も旅の目的にしたい人。

  • 屋内・屋外プール、スパ、フィットネス、テニス、レストランを備えたリゾートです。宿で過ごす時間を長めに取り、観光を詰め込みすぎない旅程に向いています。
  • 根府川駅・小田原駅とホテルの間にシャトルバスがありますが、時刻や詳細はホテルへの問い合わせが必要です。到着・出発時刻と送迎が合うかを予約前に確認しましょう。
  • 小田原城や駅前の食事処へ徒歩で出る立地ではありません。歴史スポットを優先する一泊旅では移動の手間が増えるため、送迎の待ち時間も含めて比較してください。

ヒルトン小田原公式サイトで客室・施設・アクセスを見る →

小田原の宿を予約サイトで比較する
ホテル名・宿泊日・人数を入力し、食事の有無、温泉・プールなどの利用条件、キャンセル条件を同じ内容で比較してください。送迎は宿の公式案内で別途確認しましょう。

うめまる号と一夜城の交通

  • うめまる号は土・日・祝日(年末年始などを除く)の運行案内です。公式ページで運行カレンダーと各停留所の時刻表を確認します。
  • 2026年度は1日8便、1日フリー乗車券は大人600円・子ども300円。支払い方法や割引条件は更新される場合があります。
  • 一夜城では便間の時間が長くなることがあります。バス停に戻る時刻を決めてから散策し、遅れが心配なら見学範囲を短くしましょう。
  • 運行日以外に歩く場合、早川駅から約50分の登り道です。タクシーなど代替手段と帰りの手配を先に決めてください。
  • 一夜城歴史公園は石垣・土の道・段差があります。雨天時は滑りやすいため、滑りにくい靴を選びます。

最新の情報は小田原市「小田原宿観光回遊バス」と石垣山一夜城の案内へ。

よくある質問

小田原の歴史スポットは車なしで回れますか?

小田原城と城下町は徒歩で巡りやすく、石垣山一夜城は土日祝のうめまる号でアクセスできます。バスのない日は徒歩で約50分の登り道になるため、タクシーを含めて計画してください。

「一夜城」は一晩で建てられたのですか?

伝承上は一夜で現れたように見せたとされますが、小田原市の案内では約80日かけて築城したとされています。現地では石垣や曲輪、城下への眺望を見ながら実際の規模を想像できます。

小田原城天守閣の営業時間と料金は?

公式案内は9:00〜17:00(入館16:30まで)、大人1,000円、小中学生300円です。休館日や料金改定は出発前に公式ページをご確認ください。

まとめ|城と町、そして一夜城の眺めをつなぐ

小田原城の展示で北条五代の歴史を知り、門や城下町で城の広がりを感じ、翌日は石垣山一夜城から1590年の攻防をたどる。小田原の名物であるかまぼこや地魚も組み合わせれば、歴史と町の暮らしを一緒に楽しめます。交通の要となるうめまる号の運行日に合わせて、無理のない日程を選んでください。

会津若松の歴史をたどる週末旅  箱根の歴史巡り  佐倉・成田の歴史巡り  小田原を車なしで巡る家族旅

参照した公式情報

確認日:2026年10月31日。開館時間、料金、バス運行日・時刻、店舗営業、メニュー、宿泊条件は変更されることがあります。出発前に公式情報をご確認ください。

写真の出典・クレジット

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